中国料理・広東料理|聘珍樓(へいちんろう)

第四回【すっぽん(鼈)〜東北すっぽんファーム(青森県)】

すっぽんの歴史

 「すっぽん」は聘珍樓ではおなじみの食材ですね。特に春から夏にかけて、壺蒸しスープのベースとして、すっぽんは大活躍。夏バテ防止のスタミナ補給や、体内にこもった熱を出す作用など、すっぽんの生薬としての効能、数え上げたらきりがないほどです。日本でもすっぽんを食用にする歴史は長く、文献によれば「続日本紀」(7世紀)にはすでに登場しており、さらに遡れば有史以前、縄文弥生時代の古墳や貝塚からも、食用にされたとみられるすっぽんの骨が出土しています。
 中国では春秋戦国時代の紀元前700年以上前から、文献にすっぽんが出てきます。
 「食指が動く(食欲がわく、転じて何事かに前のめりの興味を抱くさま)」というイディオムがございますが、これはこの時代に書かれた「左氏伝」にある面白い故事から生まれた言葉です。
 「ある日鄭(てい)の国の子公(公子宗)が霊公に会いに行く途中、自らの人差し指がひとりでに動くのを感じました。子公は友人に「これからきっとご馳走が食べられるぞ!」と言いました。人差し指(食指)が動く時はいつもそのあとに美味しいものが食べられるので、今回もまたその前兆にちがいない、というわけです。そして霊公の家に着くと、まさしく霊公は大きなすっぽんを煮ている最中だったのです。「ほらやっぱりね!」と子公が大笑いしていると、それを聞いた霊公は、ジンクスを破るために意地悪してわざと子公にすっぽんを食べさせませんでした。怒った子公はすっぽんを入れた鼎に指(食指)を突っ込んで味見をし、無理やり予言を実行してしまいました。(参照 小学館日本大百科)」
 霊公の料理していたすっぽん、どんなお味だったんでしょうか?なんだかとても美味しそうですね。二千年以上前から、すっぽんは特別なご馳走の座に君臨し続けているのですね。これは本当に凄いことです。
 さらに凄いのは、すっぽんの起源です。地層に残っている化石などの分析から、この地球上には二億年以上前からすっぽんが生息していることがわかっています。それも東アジア(つまり日本を含むアジア地帯)が誕生の地。すっぽんを最初に食べたのは、もしかしたら私たちの先祖だったかもしれないのです。

聘珍樓の薬膳

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