〜ワインリストの考え方の一つ〜
 聘珍樓のワインリストは、特に「溜池山王店」などは、カリフォルニアを中心にフランス、イタリアなど200種のワインからなるリストがあります。
「日比谷店」、「横浜本店」でも80種は越えています。
なぜ、中国料理にこれだけのワインリストが必要なのか、という質問をいただいたことがありました。

フランス料理やイタリア料理を特別意識したということではなく、中国料理だからこそ余計にしっかりしたリストを作りたかったし、今までの中国料理店のお決まりのシャブリやロゼワインというようなワインアイテムとは一線を引き、本気で中華とワインを逢わせていくリストを作りたかったためであります。
 また、中国料理のコース料理の品数や料理の多様性にも大きな要素があります。
 一般的に例えばフランス料理は 前菜・スープ・魚料理・肉料理・デザートというようなコース設定であり現在はもっと少なく 前菜・魚又は肉料理・デザート、これにチーズなどを入れるか入れないかという形が一般的なもので、これならメインに合わせてワインをボトル1本、一種類で十分良いのですが、中国料理は、前菜・スープ・魚介や肉、野菜、乾物品などの料理が3〜4種・麺飯・デザートという7〜8品のメニュー構成であり、まして多様な内容です。

 そして、グランドメニュー(ア・ラ・カルトメニュー)も80〜150種の料理があります。しかし、これはまだ少ない方なのです。
 それら料理をア・ラ・カルトで選び食する組み合わせとなると何千通りもの組み合わせが出来るわけで、その組み合わせごとにワインをイメージして飲むストーリーを考えていくと、どうしてもそれぐらいのワインアイテム数が必要なのです。
なにせ、本気だからです。

 しかし、それぞれの料理ごとにボトルを開ける訳にもなかなかいきませんので、グラスワインの種類も出来るだけ多く用意し、楽しめまた、中華とワインの新しい発見を見つけてもらいたいと思った次第です。溜池山王店は24種のグラスワイン、日比谷店で12種のワインをグラスで用意しているのも、本気だからなのです。

実は少し前の話になりますが、「Anya」という新しいコンセプトのお店をオープンしたことが、ありました。
コンセプトとその立地があいにくとマッチせず、現在は閉店をさせていただきましたが、そのお店は、すべてがグラスワインで80種ものワインをサーヴしていました。

 もちろんお料理は中国料理。 いかようにも逢わせられ、多くの新しいワインと料理の組み合わせも発見でき、本当にすばらしいお店であったことは確かです。
いつの日かこの「Anya・コンセプト」を再実現したいと思っております。その時まで
今は多くを語らずということで、楽しみにしててください。

To be continued

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