~~楽しかった!ある日の出来事~~

先日、50代の男性と40代の女性のお客様がいらっしゃって、お料理はアラカルトでいくつかご注文いただき、お飲み物は紹興酒を常温で召し上がっておりました。
常温といってもうちでは14.5℃設定のワインセラーに入れてご提供しておりますが・・・。紹興酒もこのくらいの温度で、何かに移し変えて2~3℃上げてあげるくらいの方が美味しいと思う。
話を戻しますが、その方たちの紹興酒が無くなりかけたので「この後いかがなさいますか?」とお聞きしたところ、
(ここから会話形式ですすめさせてもらいますが)

男性「じゃ、同じものをハーフサイズで頼もうか」
女性「そうね、ハーフってできますか?」
私 「もちろん、ご用意させていただけます」
男性「あの~、ところで君の胸に付けているのはソムリエのなにか?」
私 「あっ、そうですが・・・。お目にとまったのでせっかくですからワインでもお試しになられますか?」
男性「いや~、中華にはワインはどうなんだい?」
女性「だってソムリエさんがいらっしゃるんだから、いいんじゃない?」
男性「エ~ッ、いいよ、今日は・・・。紹興酒で。」
女性「あら、私ちょっと飲みたいわワイン」
男性「なんだよ、いいよやっぱり・・・。中華にワインは・・・。」
私 「中華とワインも意外と捨てた物ではございませんよ。 しっかりした濃い果実味のワインなどは特に美味しく召し上がっていただけますよ、きっと。中華もお料理にフルーツを使う場合も多ございましょ?例えば酢豚もパイナップルなどを入れてございますので・・・。ワインもフルーツから出来ておりますから・・・。」
  「赤ワインの渋みもフカヒレのねっとり感を洗い流してくれてより美味しくなりますよ」
男性「そうかね、まっ、今日はよしとくよ」
私 「それでは、紹興酒ハーフでお持ちいたしましょう」
  早速、紹興酒をお持ちしたところ
女性「やっぱりワインもお願いするわ。私だけでいいのだけど、グラスで一杯」
私 「ありがとうございます、どのような物をお持ちいたしましょうか?」
女性「お任せするわ、でも赤で」

  早速、カリフォルニア産の 「Raymond Reserve Cabernet Sauvignon ‘02」 を一杯分を二つに分けてお持ちいたしました。お出しする前にグラスを2回くらい回して少し香りを出させてから、
私「おまたせいたしました、さっどうぞ」
このワインは、非常に香りが立つのが早く、またその香りの濃度も良く、十分な果実味と程よいコクがあり、グラスワインにはうってつけである。その場をすぐに立ち去り他の接客をしながら横目で拝見させていただくとお二人で何やらお話をされております。ワインについての話なのは間違いなさそうです。5~6分間を空け、お客様のお近くに行ったところ
女性「すっごく、美味しい! お料理とも合うじゃない、すてき!」
男性「まいった! いいね、驚いた。あなたはプロですね、すばらしい」
私 「いえいえ、お料理とワインがただ美味しいだけで私は別に何も・・・。」
 ~すいません、謙遜しちゃいました~
女性「ねえ、白ワインもくださる」
私 「はい、ありがとうございます。それでは・・・」
白ワインは「Newton Chardonnay ‘03」を選び、やや大きめのシャルドネ用グラスにこれも一杯分を二つに分ける。グラスに少なめな分だけ香りがグラスに充満し、最初に飲まれた赤ワインにも負けない芳香が得られ、爽やかな柑橘系の香りと徐々にトロピカルフルーツの甘い香り、そして樽の香り。酸はやや少なめだが十分なコストパフォーマンスがあるワインである。ちょうど海鮮の塩味系の炒め物を召し上がっていたので最高の組み合わせではないかと思う。お客様も気に入っていただいたようで あっという間に2杯を飲み干していただき、「美味しかった!」と。
男性「これからは中華にはワインを飲むよ。今度来たときにもまた頼むね」
女性「ホントに美味しかったわ、大発見したみたい。ありがとう」
私 「私も楽しかったです。またぜひ、ご来店をお待ちしております。」

まだまだ「中国料理にワイン」は飲まれる方もサービス側も難しいところがありますが、今回のように少しでも新しいファンが増え、楽しんでいただけたらな~とつくづく思いました。
この楽しさをスタッフたちにも教えていきたいし、感じてもらいたいし、経験してもらいたい。

To be continued

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