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~ すてきなサービスとはを想う ~
仕事柄、いろんなお店に食事に行かせてもらったり、ワインを飲みに行かせてもらってい るが、もう永いこと(15年くらい)年に何回も通っている店がある。
僕にとってはとても居心地がいいお店なのだが、そこの支配人とも17,8年前からの知り合いなのでということもあるが、彼のサービスが大好きなのである。 |
お店に行き席につくと、彼はメニューを小脇に抱えながら僕としばらく雑談する。時間は計ったことはないが、たぶん30秒~1分くらいなものなのだろう、と思う。
この時間がまたとてもいい。
食前酒を頼み持ってきてもらってから また少し雑談。たぶんほんの15秒くらいじゃないかと思う。
そしてやっと料理を決める、といってもメニューを見たことがないのだが、彼とのやり取りの中で決めていったり、すべておすすめに従ったり、お任せしたりという具合である。
この1分弱から2分くらいの雑談の間がとてもいいのである。
焦らされているわけでもないのだが、だんだんと余計にお腹も空いてくるし、お腹が空いてくれば、早く食べたくなるし、期待感も大きくなろうと言うものである。
接客のスタートのここに、実は大きなポイントが潜んでいると思っている。
食事中もそばに付きっ切りということはなく、いい間を見計らって10秒くらい話をしにきてくれる。
テーブルを囲んでいる仲間で「グラスの形でワインの味わいは変わるんだよ」などと話をしていた時、その話に5~6秒だけ加わり、すぐに今飲んでいるワイングラスとは別の形のグラスを持ってきて「せっかくだから試してみては・・・」と対応してくれる。
そんなことも食事の場を楽しくさせるし、その話題ももっと広がろうというものである。
また彼の歩く速度、手や身動きする動作の速度がとてもいいし、スマートである。
きびきびと速いということではない。 なんと言うかちょうどいい速さなので視界に入ったりしても全く気にならない。
先日、仕事がらみの食事で話が盛り上がり、ずいぶんと遅くなってしまった時があった。
彼は家がとても遠いので先に帰ってしまったのだが、「ご馳走様」といって席を立ち出口のところまできたところで残っているホール中のサービスマンからレジ、フロント係りの者までが全員出口に集まってくれて「ありがとうございました、またぜひお待ちしております」と見送ってくれた。それもみんなが一列に並ぶような形ではなく、僕たちを丸く囲むような形で一人はドアを開けてくれ、一人は荷物を渡してくれ、一人はコートを着せてくれ、一人はしっかりと挨拶してくれるという具合である。
彼の気持ちが十分伝わったスタッフたちが彼のいないのを全く感じさせないのである。
当然こちらも全く気にならず、いい気持ちで「ご馳走様、ありがとう」となる。
お店を出た途端に「次はいつ行こうかな」ということになるのである。
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