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~ ビオ・ワインを飲む条件 ~
ここ何年も前から「自然派ワイン=ビオデナミ」という言葉が頻繁に使われている。
このビオデナミについて本などで読んだものを自分なりの解釈で簡単に説明すれば、まずテロワールを大切にし、それを最大限に生かす農法でブドウ栽培からワイン醸造、瓶詰めまで行うことにある。
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有機栽培は当然のこと、畑を耕すのも天体のカレンダーに基づき馬などで耕したり、収穫時期を極限まで遅らせ、それも低収穫量に押さえたり、自然酵母のみで醗酵させ、醗酵温度も自然に任せたり、醸造過程の二酸化硫黄も使わず、新樽100%で熟成し、ノンフィルターで瓶詰めと言ったワインのことだと理解している。
人の手を加えず(本当は非常に手間隙がかかり、コストがかかる)自然に任せ作物本来の姿から本来のワインを造ることなのだと思う。
そうでないワインとの比較や良し悪しは、ビオ・ワインの方が明らかに優れているとも言えず比較の仕様がないし、それぞれのワイナリーやオーナーの考え方、造り方のポリシーに起因し実践しているだけであるし、ビオデナミとは言わないまでもビオロジック(有機農法)はヨーロッパ、アメリカなどの殆どのワイナリーがそうしているだろうから・・・。
私も普段ワインを飲む場合、ビオ・ワインを意識して飲むことは今まで全くなかったし、ビオだから素晴らしいとか美味しいとかも意識したこともなかった。
しかしつい最近休日の日に、ある和食店で食事をすることがあった時に、胡麻豆腐におひたし、カンパチの天然味噌焼き、お造り、などを注文しながらワインリストを見ていたところ、Bourgogne Chardonnay ’01 Domaine de Chassornay (ブルゴーニュ・シャルドネ・ドメーヌ・ド・シャソルネ)があったので、初めて「ビオ・ワイン」ということを意識して注文しました。
なんとなく、なぜかわかりませんが本当に意識して飲むのは今回が初めてです。
相手が和食ということもあったのでしょうが、でも普段でも和食だからと言って意識してビオ・ワインを注文するようなことはなかったのですが・・・。
最初に運ばれてきた胡麻の風味豊かでもっちり・トロリとした食感のある美味しい胡麻豆腐を一口二口食べていると、大き目のワイングラスに注いでくれたテイスティングのための少なめなシャソルネのシャルドネ。
きれいに熟成しているような黄金色に近い色合いだが、香りは少なく口に含んでも凝縮した果実味もなく、しっかりしたストラクチャーも感じず、かと言って平坦かといえばそうでもなく、きりっとした酸が喉を通ったあとに口中に残り、ほのかな甘味と熟成を経た香りもフワッと口中に広がりバランスは悪くない。
しかし、強いインパクトもない。
胡麻豆腐から始まりおひたし、焼き物、お造りと食事が進むうち、同伴の者との会話も弾みすっかりワインを意識せずにボトルの半分くらい飲んだ時に、「んッ?」。
ワインも最初の冷えた温度より少しずつ上がってきて複雑な香りも立ってきていたし、何よりその味わいが変化してきたのを感じたのです。
ヴィンテージ‘01ですから6年の熟成を経てきているからなのか、しっかりした骨格がある訳ではないのですが、柔らかい口当たりの中に果実味の主張、酸の主張、ふくよかな甘味(アルコール)の主張がはっきりとわかり、それぞれが別々ではなく補完し合う様にバランスよくまとまって口の中を流れていく有り様は、今までにあまり経験したことのない、美味しさというか、味わいであることは間違いないと感じました。
今回の和食と言う食事との相性は、当然の如く最高のマリアージュを見せたのです。
今後もビオ・ワインを飲む機会は多くあると思いますが、また意識して飲むかと言えばそんなこともないとは思いますが、ビオデナミ・ワインの良さの一端だけは感じ取れたのかなァと、改めて勉強になった貴重な経験の一つであったことは確かです。
皆さんも機会があれば、ビオを意識して一度お飲みになることをおすすめしますし、このドメーヌ・ド・シャソルネ(ビゴットに限らず)のワインをぜひ一度お試しあれ。
飲まれる場合、出来ることならばどこかのお店で美味しい料理と気の利いたやさしさのある的確なサービスがある所でお試しいただければと思います。
飲む場合もある程度の条件が揃っているところの方がよりいっそう、その味わいも確かにわかっていただけると思います。
今回伺ったお店がそうであったように、レストランとは料理、サービス、ワインの品揃えなども含めたプロの集まりであってほしいし、食事の楽しさの中にも今まで習得した技術が的確に行え、お客様に「美味しさ」と「また来たい」という思いをお伝えできることがいいですね。
特にビオ・ワインを飲む時の条件の一つとして、そんなお店を探し選んでみてください。
今までと違った味わいを感じ取れると思います。
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