~ 旬を食す ~

先日、地方の友人から大変美味しそうな鮎を頂いた。 島根の高津川の天然鮎である。

高津川の天然鮎は、遡上(そじょう)鮎と言って 川で生まれた鮎が幼魚の時に一度海に下り、そしてまた生まれた川に戻ってくる鮎を遡上鮎という。

これはけっこう珍しいらしい。 天然物といっても幼魚の時に放流されそのまま自然の川で育つ鮎も天然と言うらしい。
これは高津川が、日本でも数少ないダムのない川であるゆえ、海に下ることができまた、水質も非常に良い川だということらしい。
その朝獲れた鮎を活きたまま氷漬けにして送ってきていただいたエラの近くと腹が黄色い、いかにも美味しそうな鮎、自宅でとも思ったが、せっかくの遡上天然鮎であったので家族共ども近くの知り合いのお店に持込みし調理していただくことにした。
「こんな鮎は、料理屋でもなかなか入りませんよ」と店の主人に言われたほどの鮎、いったいどんなに美味しいのだろうか?

まずは、少しだけ刺身でお造りをいただき、そして塩焼きにしてもらうことにした。
「これは、旨い!」鮎の塩焼きは、頭と尻尾を両手で持ち、まずは腹から食らえと言われる。
僕もその通りにした。 内臓の部分の苔(コケ)の風味というか、なんというか天然を感じる。
身は意外と絞まった感じで、ホクホクとした食感、筋肉質とでもいうか、これも海に下りそして全身を使って川を上るような長い旅をしてきた証拠なのであろう。 「大変美味」である。
家族中会話も無くむしゃぶりつくように食べていて、あっという間に頭と尻尾と中骨だけの姿になっていたようだ。 家内はビール、僕はMuscadet Sevre et Maine Sur Lie を飲んでいたのだが、どちらも最初に一口二口飲んだだけで、すっかり飲むのを忘れていたようだ。

シュール・リー(Sur Lie)製法(タンク内で澱を引かず、一定期間ワインと触れさせていく)で造られたMuscadetは、キリリっとした独特の爽やかな酸味が特長のワインで、少しだけ苦味みたいなものも最後に感じるような味わいがある。 魚の塩焼きなどに良く酢橘などをかけて食べるが、そんな酢橘の代わりになり、なかなか相性も良いんじゃないかと思う。
(でも、今回はワインと鮎を交互に味合わなかったので・・・なんとも・・・?すいません・・・)

あとイメージとしては、これも同じLoireのワインですが、Pouilly Fumeなんかも良いかもしれません。 あのちょっと燻したような香りが塩焼き鮎の焦げ目と良いんじゃないかな?
この場合は、炭火とか焚き火とか木で熾した火で焼いた鮎って感じもしますが・・・。
皆さんがキャンプやバーベキューなどで川に行き、虹鱒や岩魚などを釣って食べる時などぜひ、Muscadetを持っていかれたらと思います。 そんなに高いワインではないので・・・。

Muscadetは、串揚げ(野菜、魚介類、肉)などともとても美味しく飲めるワインですよ。僕もそんなお店に行くと良く注文します。 串揚げもよくレモンなどをサッとかけて食べますよね?
そのレモンをかけずにMuscadetを飲んでみてください。どちらもとても美味しく感じますよ。

そうそう、塩焼き鮎の後に香ばしく焼いた鮎を入れて土鍋で炊いた鮎飯とデザートには、岡山産の葡萄ビオーネ(これも旬ですね)でした。
これも美味しかった!! 満足満足。

To be continued

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